2番目はスクリプカリウ落合安奈。彼女はルーマニアと日本というふたつのルーツを持つ。生まれながらにふたつの世界に繋がれた存在だ。美術館内講堂で行われたクロストークで、最も私が引き込まれた話をしていた。まだ若い彼女だが、ふたつの世界のあわいにい…
都美セレクションを見てきた。7人展はかなり見応えのあるものだった。その中でも私が特に目を見張ったのは3人。その3人について、私なりの拙い感想を書いて行こうと思う。加茂昴。彼は見えないものを描く、自分の生まれる前に起きたものを描くという作業をし…
自分が自分であること、とはどのようなことか。「我思う、故に我あり」とデカルトは言った。これはまず「思う対象」があり、だからこそ「思う自分」がいると「気がついた自分」がいたという話。だからこそ、人は「思う対象」が理解できなくなると「自分」す…